ネズミの通路や餌場となりそうな場所、糞、かじり跡、足跡、こすり跡等を調査します。ねずみの通り道にはラットサインと呼ばれるねずみが擦れて付着した汚れのようなものがあります。注意して探してみましょう。ネズミの行動範囲、侵入口を把握する事はネズミ駆除の重要要綱です。
できるだけ広い範囲で数種類の無毒餌(ネズミ捕りカゴ用エサなど)をモニタリング用ベイトステーションなどに入れて配置し、どの場所でどの餌が好まれるか調査しましょう。(エサ入れにはローデントベイター、毒じ皿がオススメです。)いつも被害にあう食材やチーズ、天カス、穀物など色々置いて喫食の良い食べ物を調べてみましょう。継続してネズミの棲息調査する事により殺鼠剤や粘着板の効果を確認する事ができます。
|
捕獲器・粘着板で駆除する
上記調査で調べたネズミの通り道、出入り口に何枚も並べて設置しましょう。粘着板は多く敷き詰めるとより効果的です。水廻り以外の乾いた所の場合は安価なPRO-Jがオススメです。水廻りには超耐水性のプロボードがオススメです。
捕獲器も同様に上記調査で調べたネズミの通り道、出入り口などに設置して下さい。設置するエサには調査で喫食の良かった食べ物やネズミ捕りカゴ用エサを設置しましょう。ねずみは夜行性なので駆除作業は夜間に行なうと効果的です。あとネズミは非常に臆病で警戒心の強い生き物ですので、施工の際には軍手などを使用して人間の臭いが付着しないよう心がけて下さい。
毒餌を食べさせて駆除する
作業前調査でネズミによる無毒エサの喫食が確認された場所を中心に毒エサを配置しましょう。この際、ネズミが好んで喫食した無毒エサに混入すると効果的です。ポイントは無毒エサに毒エサを最初から沢山混ぜないで少しずつ混入量を増やしていくとネズミが警戒心を持ちにくいので毒エサを食べる確立が上がります。それでも食べない場合は無毒エサに黒糖や食用油などを少し混ぜると喫食率が上がります。混ぜるのに使いやすい粉剤の毒エサにはエンドックスなどがあります。エンドックスは無毒エサや毒じ皿などが入ったセットになっているので誰でもすぐに作業が可能です。毒エサの設置には誤食を防ぐ為にもローデントベイターなどの専用容器を使用しましょう。天井裏や床下など人間の入れない場所にはエンドキラーやデスモアプロ(投げ込みタイプ)などを投げ入れておくと効果的です。水廻りにはネズミの好む種子類などをパラフィンで固めたネズコロン-Sやチューモアブロックなど防水性の殺鼠剤を使用して下さい。これらを適宜補充し、喫食されなくなるまで配置を続けましょう。 農地、山林、倉庫などのねずみ駆除にはチューモアコンクをご使用下さい。
ねずみを追い出す、近寄せない
屋根裏や床下にいる場合はネズミの出入り口の反対側からネズミZやネズミ忌避剤(スモ-クタイプ)やネズミ一発退場などの忌避剤をスプレーしましょう。この際出入り口付近にプロボードやPRO-Jなどの粘着板を沢山設置しておけば逃げ出そうとするネズミを捕まえやすくなります。 追い出しに成功した後は近寄せないようにネズミ忌避剤(ゲルタイプ)やネズミZ固形タイプなどの忌避剤を使用しましょう。ネズミの侵入口はチューモアブラシやネズミ忌避パテや防鼠金網ソフトなどで塞いで侵入を防止しましょう。屋根裏や床下など侵入出来ない場所にはネズミ忌避具Zを投げ入れておくと効果的です。大きな隙間、穴などがある場合は大型サイズ(1m×2m)の防鼠パンチングメタルで処理しましょう。ねずみが中にいるうちに塞いでしまうとネズミが中で暴れまわりますので注意して下さい。
配線や配管、または壁などのネズミの齧り被害には防鼠ビニルテープを巻きつけたりねズミガードを吹き付けるなどして保護しましょう。配線は防鼠コルゲート管に入れておくとネズミから配線、配管などを保護できます。
|
実際に行なった駆除の効果を判定しましょう!
処理前後に以下の方法によりネズミの生息状況を調査します
捕獲調査:角型ネズミ捕りやビクタートラップやチュートルマンなどの捕鼠器やトラップを用いてネズミを捕獲・駆除し、生息状況を調査します。
無毒餌喫食調査:無毒餌を配置し、その減少量から生息状況を調査します。
足跡調査:床面に無毒の粉をまいておき、その上についた足跡から生息調査をします。蛍光粉剤を撒いておけば調査用のブラックライトでネズミの足跡が見えます。
|