■カツオブシムシの被害と生態
カツオブシムシ類の中で一般家庭で衣服などに被害を及ぼす多くはヒメマルカツオブシムシが原因と言われています。衣服などを食害する幼虫が多く見られるのは5~7月なのでこの期間は特に注意が必要です。また、カツオブシムシの幼虫は動物質、植物質いずれも食害しますので一般家庭では燻製食品や剥製なども注意してください。ハラジロカツオブシムシやヒメカツオブシムシは衣服などの繊維の他、乾燥食品、毛皮なども食害するので繊維や食品の工場や倉庫での被害も問題です。
産卵は暗所を好み産卵終了後は明るい屋外へ飛び出します。成虫の発生、産卵時期は種類により多少異なりますが5月~7月で越冬は幼虫の時期に行います。寿命は約1年です。体長は幼虫が0.6~0.7mm、成虫で3~6mm程度です。また幼虫の体表には長刺毛が多数生えており刺激を加えるとこの毛を逆立て敵を威嚇します。
|